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シンガポールレポートVol. 6 Halal (Singapore) 2014

今回は3月20日から23日にシンガポールで行われたハラル見本市Halal 2014~Food・Lifestyle・Wedding・Indo Xtravaganza~の様子を報告します。今年で13回目を迎えるこのイベント、4月のFood & Hotel Asia、6月のHalal Food Expo、11月のHalal Internationalに先立つシンガポールでのハラル総合見本市です。

場所はシンガポールエクスポ、チャンギ国際空港から一駅というMICE先進国ならではの立地にあります。サンテックシティ、マリーナベイサンズと並ぶ国内三大展示会場の一つで、展示スペースは国内最大の100,000㎡です。今回は6つある展示会場の一つで行われました。

01スポンサーにマレーシアのFAMA(The Federal Agricultural and Marketing Authority)とインドネシア大使館の名前がありました。両国がシンガポールに注力していると共に、隣接するイスラム二大国をおいてシンガポールのハラル産業は成り立たないことが伺えます。



02正面入口を入ると、連なって並んでいる屋台が目に入りました。調理の熱気でむんむんしています。


03以前取材したラマダンのバザールの雰囲気そのままに、このエリアは見本市というより屋台村の賑わいです。マレーシアハラルが確認できます。


日本の食材を売りにしていたので覗いてみたところ、お好み焼きを「Japanese Salmon Pizza」、たこ焼きは「Tako Yaki」として具は海老、チキン、イカを使っていました。
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つまようじをフタに刺して出されたのには驚きましたが、味は確かにたこ焼きソースの味、マヨネーズは酸味が強い味でした。4個で2.5シンガポールドル(約200円)です。


06こちらはオリーブオイル、サプリメント、調味料を扱っていました。マレーシアハラルです。何が誰に売れているのか尋ねたところ、「中高年層にビタミンが売れている」とのこと。 どこから来たのかと尋ねるので在星日本人だと答えたところ、「日本製品は高いけど、いいものが多いですよね。」と。密かに日本ハラルの可能性を認めていました。


07化粧品で初めてインドネシアハラルを取得した有名なメーカーが出展していました。


09続いては、マレーシアのデトックスサプリメント。本当に健康志向が強まっているんですね。


10それとは対照的なファストフードの看板、シンガポールハラルです。


11会場中央に設営されたカフェテリアも混んできました。家族連れも多いです。


12別のエリアを歩いてみると、アクセサリーがあるかと思えば、


13ウエディング関連があったり、


14家具屋があったり、


15不動産業者も出展していました。 サブタイトルの通り、フードからウェディング、ライフスタイルまで雑多にまとめている感じです。

そんな中、日本企業を見つけました。鯵餡餃子で有名な佐賀県の吉村商店です。シンガポールでの出展は2012年に続く二度目とのこと。
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試食品を食べた来場者は口々に「Good! Bagus!!」と言っていました。 餃子は中華料理で豚肉を使っているイメージは過去のもので、アセアンでは鶏肉や海産品を具に使ったハラル認証済みの餃子がスーパーで売られていることから、ムスリムにとって一般的な食材になっていることが伺えました。


19最後にご紹介するのは栄養ドリンク。 台湾で創業40年超を誇る健康食品メーカーです。


20台湾ハラルを取得していました。 小間で接客していた全員がムスリムでしたので台湾ハラルの認知度を聞いたところ、「ハラル認証である限りは問題ない。2月のGulfood 2014にも出展したが好評だった。」との回答でした。






 今回の取材では「シンガポールのハラル商品」を期待していたのですが、シンガポールハラルは主に飲食店舗で見られることが多く、商品の大半はマレーシアハラル、次いでインドネシア、それからその他様々といった様相でした。 生産コストが高止まりしているシンガポールはGCC(湾岸協力会議)への食材輸出を年率5%成長させている一方で、生産拠点というよりもむしろ消費拠点として捉えるべきなのかもしれません。

  この場合、ハラル後進国である日本がシンガポールに学ぶべき点は多く、インバウンドを強化しながらアウトバウンドへの打ち手を考えていく戦略は大いに参考にするべきでしょう。

  最後に各国のインバウンドの取り込み状況を確認してみましょう。 マレーシアのCrescentrating社が発表した「Halal Friendly Holiday Destinations」と世界観光機関が発表した「世界の観光客数ランキング」をまとめたものです。

チャート
ムスリムフレンドリ―として評価されている国はOIC(イスラム諸国会議)の一位はマレーシア、NON-OICの一位はシンガポールです。 訪問観光客数の数は、マレーシアがグローバルで10位、シンガポールは25位にランクされています。 


日本はシンガポールの後塵を拝していますが、ハラル環境を整備しムスリム客を呼び込むことで今後大いに躍進する可能性を秘めています。それを示すかのように、日本はCrescentrating社のランキングで2013年は23位であったのが2014年は17位に上昇しています。トップ10が見えてきた今、世界が日本のハラルに注目していると言えそうです。


Yokoyama & Company (S) Pte. Ltd. 横山

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