イランとの中国・韓国・日本の経済援助合戦が始まっています。
MOU(提携)の実行がポイントであると考えます。
韓国筋ニュースによると、
「韓国とイラン政府および民間企業が66件の了解覚書(MOU)を締結した」とし、その規模は30件のプロジェクト、合計456億ドル(約52兆ウォン)にのぼると明らかにした。
特にイランのイスファハンとアワズを結ぶ541キロの鉄道事業の仮契約締結などインフラ事業で計116億ドル規模のプロジェクト受注、サウスパ石油化学団地建設などエネルギー分野で178億-258億ドル規模のプロジェクト参加などが目を引く。
歴代最大規模の受注という点で、第2中東ブームの軸であるイラン市場を先占するきっかけを作ったという評価が出ている。」
とありました。
イランの化粧品市場が世界第7位なのはご存知でしょうか?
これまた韓国筋ニュースによると「イランの化粧品ブーム」らしいです。
朴槿恵(パク・クネ)大統領がイランを国賓として訪問したのをきっかけに、イランの化粧品市場に対する関心が高まっており、市場調査機関ユーロ・モニターによると、2014年のイランの化粧品市場規模は10億ドル(約1066億円)で、世界第7位だったとのこと。
これは韓国(同9位)よりも高い順位です。
イランでは女性がヒジャブで髪や全身を覆う国ため、「化粧品に関心がないのでは」と思われがちだが、そういった思い込みを一気に覆す数字です。
なぜイランで化粧品が飛ぶように売れているのだろうか?
韓国食品医薬品安全処(省庁の一つ)では、
「イランの女性は体を隠すため、ヒジャブから出る目や唇などのメイクに特に力を入れる傾向が強い」
と説明しています。
大韓化粧品産業研究院は「世界の化粧品市場の論点」という報告書で、
「服装で女性らしさや美しさを表現しにくいイランでは、顔を魅力的に見せるために濃く鮮やかなメイクアップをする。濃いスモーキー・アイや赤い口紅が特徴だ」
と書きました。
さらに、イラン美容形成外科学会によると、鼻の整形手術は年に4万件に達する勢いだという。
顔を美しくしたいという欲望のためです。
イランは若い女性の比率が高い上、経済制裁が解かれたことから、化粧品市場が爆発的に成長するものと見られています。
ユーロ・モニターは、20歳から39歳までのイラン人女性消費者は1555万人(イラン人女性の41%)に達すると分析している。イラン人女性は毎年平均150ドル(約1万6000円)相当の化粧品を購入、これは中東の女性の平均36ドル(約3800円)よりはるかに多い支出で、15歳から20歳までの少女も化粧することが多いとのこと。
ユーロ・モニターでは、2019年のイランの化粧品市場は14年に比べ3倍の規模になると予測しています。
これも韓国食品医薬品安全処がイランの化粧品市場攻略に乗り出す理由になっています。
化粧品も日本企業の遅れが目立つイランの状況です。
代表理事 佐久間朋宏