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食品開発展2017 in 東京ビックサイト

10月4日~6日の3日間、東京ビッグサイトで「食品開発展2017」が開催されました。食品開発展は食品や健康食品メーカーの素材や原料の国際展示会です。1990年にスタートし28回を迎えた2017年は、食品分野の3大テーマである「健康、美味しさ、安全品質」をメインにアジア最大の技術展として規模を拡大しての開催となりました。国内市場だけでなく、アジア市場への入口として国内外の関心を集めてるB to Bの見本市でもあります。ハラル・ジャパン協会も出展し、5日に共催で記念セミナーを行いました。こちらは5年連続で開催させていただいている人気の講演です。「最新ハラルビジネス講座・インバウンド&アウトバウンド」をテーマに、当協会代表の佐久間を含む4人の登壇者で行いましたので、早速ご報告いたします。

 

記念セミナー「最新ハラルビジネス講座・インバウンド&アウトバウンド」

「東南アジアの現状最前線 ―食品・飲食店―」
ご登壇:(一財)アジアフードビジネス協会理事長 田中 秋人さま

(一財)アジアフードビジネス協会の田中理事長より、東南アジアの現状最前線をお話しいただきました。田中理事長は元イオン専務・イオンマレーシア社長なので、食品製造業のアジア進出のノウハウを聞くことができる非常に貴重な講演です。イオン歴43年、そのうちの20年以上をマレーシアや北京などの現場に立ち仕事をされてきたなかで、成功する企業の共通点やASEANに進出している味の素、キッコーマン、エースコックなどの大手はどのように「ローカルニーズを掴んだのか」といった成功の理由なども具体的に教えていただきました。特に進出前の自社分析、リスクの徹底、失敗から学ぶ視点、現地の人から学んだ点、立地調査の重要性などは大変勉強になりました。そしてなによりも、「進出先の軒先をお借りして商売をさせていただいている」という謙虚な企業姿勢と、社業を通じて社員の幸せ・進出国の発展に貢献するコミットメントの遵守が大切など、なるほどと思わず唸ってしまうこれから海外進出を考えている人たちにピッタリの内容でした。

(一財)アジアフードビジネス協会  田中 理事長( 元イオン専務・イオンマレーシア社長)



有料講演のため内容を詳しくお伝え出来ないのが残念ですが、ビジネスヒントをひとつだけ!インドネシアやフィリピン、タイなどの東南アジア諸国では、砂糖の過剰摂取による肥満や糖尿病などの病気が問題となっており、国が甘い飲み物に税金を課す砂糖税(ソーダ税)の導入を政府が進めているそうです。糖質制限市場は日本でも2010年くらいから盛り上がっているので、これは大手よりも品質にこだわることが可能な中小企業への大きな進出チャンスかもしれません。JAPANブランドに溺れることなく、投資を少なく現地のニーズを正しく把握して進めることが失敗しない秘訣とのことです。

 

「ハラルマーケット最新海外調査レポート 2017」
ご登壇:デロイト トーマツコンサルティング合同会社 マネージャー 原 真一郎さま

イスラームマーケットに係る自治体・民間企業向けアドバイスや農林水産省のハラル食品輸出のコンサルティングを行う、デロイト トーマツコンサルティングの原マネージャーに、ハラル市場の攻め方や商品のアドバイスを国別でアウトバウンド中心に教えていただきました。最新のハラル市場をここまで徹底的にデータ分析してお話しできる方はなかなかいないので、受講された人はか・な・りラッキーです。

講演ではそもそもハラル認証を取得しても商品が売れるわけではなく、製品そのものの魅力やマーケティング4Pこそが重要であり、認証は必要に応じて検討すればよいことなど、ハラルビジネスのここが知りたい!を明確に説明していただきました。興味深かったのは日本からイスラーム圏へ輸出されている主な食品は魚介類、豆腐等の調整食料品、菓子類、飲料水とのことですが、豆腐などは日本の加工食品であるにも関わらず、全体から見るとうまく輸出されていない現状と原因があるようです。ハラルも現地のマーケット調査と国別対策が重要です。知ることで新たなビジネスチャンスにつなげたいものです。

講演中のデロイト トーマツコンサルティングの原マネージャー



休憩をはさんだあとは、「和食の越境EC(個人輸出)が未来を変える―ハラル対応可能な日本商品」についてゴハンスタンダード(株)の織田さまにテストマーケ含め、トライアル方法を講演していただきました。農林水産省の補助事業も魅力の展開です。こだわりの地方特産品を直接海外に売り込むことができる!越境ECのワクワクするお話しでした。

最後はハラルビジネスの現状と2020東京オリパラ調達コード等について、ハラル・ジャパン協会の佐久間が説明させていただきました。3時間半という長時間の講演にも関わらず会場はほぼ満席!最新のハラル情報が盛りだくさんの聞いて得する素晴らしい内容でした。

食品添加物、香料、健康食品等の原料はこれから本格的にハラルビジネスに参入する時代になります。次回は「食品開発展2017」でのハラル取得の原料メーカーの取材です。儲かっている企業にはそれなりの「秘密」がありました。

(土岐)

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