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(2017年12月16日)
移動もバスで楽ちん!ハラールが楽しく学べる大人気の視察ツアー
12月6日に仙台で「ハラール対応視察ツアー」が開催されました。こちらは
宮城県ハラール対応食普及促進事業のプログラムのひとつです。仙台市内でハラール対応を取り組む先行業者を視察し、見て・食べて・考えてハラールへの理解を深めていただくことを目的としています。仙台駅から出発し約30名の県内の皆さまと視察に行って参りましたのでご報告します。
まずはじめに向かったのは、ムスリム留学生が多い東北大学です。青葉山キャンパスの学生食堂にて、ハラール対応を学びます。ここでは「東北大学生協ハラールメニュー自主基準」という独自のルールを設けています。
ハラールメニューに対してはアルコールや豚肉及び動物性油脂を一切使用していないことや、揚げ物はハラールとノンハラールを同じ油で揚げていないこと。また、食器類はハラール専用に分けていないが、使用後は洗剤でよく洗っていることなどいくつかのルールが記載されています。ハラール認証を取得しなくても、このような自主基準の開示で、ムスリム対応が可能ということがよく分かります。
しっかり学んだあとは昼食です。広々とした食堂は手前にサラダバー、奥はお惣菜と麺やカレーなどを扱うカウンターがあります。
日本のハラール対応の食事は価格が高くなりがちですが、こちらの学食ではハラールのチキン醤油ラーメンがなんと378円と激安です。
メニューは日本語と英語で表記をし、カロリーのほかに食材アレルギーをピクトグラムで表示しています。ハラール対応メニューにはハラールマーク(右下)がありますが、このマークは東北大学イスラム文化協会と東北大学生活協同組合で作ったマークであり通常の認証マークとは異なります。
チキン醤油ラーメン(¥378)+鯖の塩焼き(¥194)+から揚げ(¥54×2)ハラールの食事をこれだけ食べても680円です。
明るい日差しが降り注ぐ、近代的でスタイリッシュな食堂でした。
さて、食事のあとはイスラムコニュニティの中心である「仙台マスジド」の見学です。青々とした竹林が茂る山に囲まれた場所にあります。
こちらが仙台マスジド(仙台イスラム文化センター)です。窓のデザインがとても素敵です。

仙台マスジド(仙台イスラム文化センター)宮城県仙台市青葉区八幡7丁目7−24
仙台マスジド代表理事より、モスクの役割やイスラム教などについて説明をしていただきました。モスクにはじめて来たという方が多く、お話しや建物に興味津々の様子でした。
礼拝の前に手足や口などを洗浄するウドゥー(お清めの場所)です。
最後は「業務スーパー」で輸入ハラール食品の見学です。こちらの格安商品でおなじみの業務スーパーですが、現在200種類以上の輸入ハラール食品を取り扱っています。私たちが普段口にしているコーンフレークやトマト缶、ブラジル産鶏モモ肉などは意外とハラールマークがついていたりします。全員でハラールマークを見つけ出す、宝探しのような楽しい時間でした。

業務スーパー視察
業務スーパーで今年から販売開始された、オーストラリア産のハラールビーフもありました。ちなみにこのハラールビーフは全店舗で販売しているわけではありません。

オーストラリア産のハラールビーフ
業務スーパーのあとはバスで仙台駅へ向かい解散です。約4時間の視察ツアーでした。ハラールビジネスをゼロからはじめようとしている方や、既に活動をしている方にも満足していただけるプログラムだったと思います。今後も最新ハラール事情をぎっしりと盛り込んだ、面白い内容となっていますので引き続きご参加ください。
◎第一回「ムスリム試食会」参加事業者募集のご案内
◆日時:2017年12月21日(木)
◆場所:仙台市青葉区中央区民センター
◆募集:限定5社
試食会の詳細は、下記資料をご参照ください。
※画像をクリックすると、PDF資料がダウンロードできます。
宮城県_ムスリム試食会20171221