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第83回幹部育成セミナー(飲料・調理関係)in 京王プラザホテルレポート

(一社)日本ホテル協会主催の「第83回幹部育成セミナー」が7月27日、28日の2日間にわたり、京王プラザホテル(新宿)で開催されました。こちらのセミナーはホテルの役員や総支配人、幹部社員等の能力・資質向上を目指しています。約50名の参加者は京王プラザホテルをはじめ、帝国ホテル、ホテルニューオータニ、パレスホテルなど日本を代表する一流ホテルの方々ばかりです。エグゼクティブにふさわしい47階の素晴らしい景色を背景に、以下6名のご登壇者が活気ある講演でセミナーを盛り上げました。

・(株)プリンスホテル 飲食サービス ディレクター 鈴木忠男様「これからのサービスマンの条件」
・(株)近鉄・都ホテルズ 志摩観光ホテル 総料理長 樋口宏江様「G7伊勢志摩サミットのおもてなし」
・農林水産省 消費・安全局・食品安全政策課 課長補佐 永田一穂様「ホテルにおける食品防御」
・(株)セルリアンタワー東急ホテル 執行役員副総支配人・料理長 福田順彦様「共生の時代における料理人の人材育成方法」
・(株)京王プラザホテル 飲料部長 渡辺一也様「ホテルレストランの課題、そして次なる挑戦」




講演では、ホテルというのは人と人との結びつきによって成り立つビジネスであり、サービスをする側の人間性が非常に大きな影響を与える仕事。その役割や使命も時代とともに複雑化・多様化してきており、訪日外国人への対応に対する優秀な人材の確保と育成が重要であることなどがお話しされました。流動化する世界で求められているのは、時代のニーズに対応できる共生・共存を意識したエシカルなホテルなのかもしれません。

ハラル・ジャパン協会代表の佐久間も「ムスリム・ハラル対応の最新事情とポイント」について講演しましたので、その一部をご紹介いたします。まずはじめにハラル対応をしているホテルさまの挙手を求めたところ、約30のホテルのうち半数がメニューなどの対応をしていることが分かりました。さらに英語の表記やピクトグラムを対応しているかを聞いたところそのまた半数ということで、ハラル対応はラグジュアリーホテルでもこれからが本番といった印象です。

京王プラザホテルのセミナーで講演するハラル・ジャパン協会(代表 佐久間)


和食の世界遺産登録も追い風「マル必」となるホテルのムスリム対策

ハラルとは食事だけにとどまらず、ライフスタイル全般でやっても良いこと(神に許されている)という意味があります。そのなかでも優先順位があり、食べ物や身につけるものなどムスリムへの理解が大切になっていきます。ホテルというのは生活をする拠点なので、案内をはじめ食事からアメニティ、ヘルスツーリズムまで対応を学ばなければならないことが多いのです。食事に対しては是非、和食メニューでアプローチしていただきたいのですが、ムスリムは保守的なところもあるので嗜好に合う「甘い・辛い」を理解して柔軟に対応できると喜ばれると思います。いずれは、本格的な日本食を味わって美味しいと感じてもらえる日が来るでしょう。

ハラル対応として、ムスリムフレンドリーやローカルハラル認証などの日本式の部分認証を取得するのも有効的です。肉を食べたいムスリムが多いので、肉をハラルにすることや、ハラル「にも」対応できるベジタリアンメニューを用意して食品のロスをなくす工夫も必要です。2020年の東京オリンピックに向けて、イスラム教徒対策は早急の課題となっています。ムスリムは親日的で健康や長寿へのあこがれもあり、和食の世界遺産登録も追い風となっています。重要なのはイスラム教徒の方々が判断することができる「情報開示」を明確にすることです。

ハラル対応の食品



ハラル対応の食材展示も好評でした。みなさん興味深々に手に取って食品表示を見ていました。


講演終了時には名刺交換も盛んに行われ、情報の交換の幅も広がっていきました。ムスリム対応は決して難しくありません。学べば簡単に始められます。さらにもっと詳しくハラールの専門知識やマーケティング、ハラール認証や海外ハラルビジネス市場までを学びたい方はコチラをご覧ください。

(土岐)

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