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世界に求められる基準「エシカル」と「ハラル」の関係①

エシカルという言葉をご存知でしょうか?エシカル(ethical)とは倫理や道徳を重視した活動のことで、環境保全や社会貢献などさまざまな分野で今もっとも求められている基準です。身近なところでいうと、動物の犠牲を伴わないオーガニックコットンなどを使用した「エシカルファッション」や、リサイクルやフェアトレードのものを積極的に購入するなどの「エシカル消費」などがあります。エシカルは利益優先の利己的で享楽的な歯車から脱却して共存や連帯、シェアを通して人や動物、自然にもやさしく正当な世界をつくることを目的としています。




日本は持続可能な共生社会をつくれるか?~世界に求められる基準「エシカル」とは~

7月21日に一般財団法人・自治体国際化協会(以下「※クレア」と称する)と国際市民プラザが主催の、自治体とNGO・ NPOの連携推進セミナーが開催されました。セミナーでは2020年のオリンピックに向けて、さまざまな団体の代表者が「エシカル」を視野に入れた講演を行いました。
(※クレアは、世界7カ国に海外事務所をもつネットワークをいかし、自治体の海外活動支援、諸外国の地域活性化、さらには日本の地方自治制度を世界へ発信するなど、自治体と世界各国をつなぐ架け橋として活動をしています。)

東京大学名誉教授の山本良一氏は、地球温暖化などの問題で地球生態系が古今未曾有の危機に直面している現代、今後起こる可能性が高いリスクやこの困難な局面を打開する「エシカル消費」の重要性をお話しされました。

また、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の田中丈夫氏は、持続可能性に配慮した2020東京大会の運営を推進し、オリンピックの開催はスポーツ分野だけではなく、環境・社会・経済の多岐にわたり影響を及ぼすとお話しされました。


ほかにも、静岡芸術大学・国際文化学科教授で平和構築NGOジュマ・ネット共同代表の下澤嶽氏によるフェアトレードタウンを目指す「エシカル」を切り口とした浜松の挑戦や、岡山市市民協働局・ESD推進課主査の友延栄一氏による尾岡山ESDプロジェクトで目指す「持続可能な社会づくり」では、自治体が主体となった有意義で素晴らしい活動報告がされました。

当協会の理事長の佐久間も「ハラルフード+アレルギー、ベジタリアン対応などの食で考える人権と地域活性化」について講演しましたので、その一部を紹介いたします。

 

ハラルはエシカル(倫理的)なのです

2030年には世界人口の4分の1がイスラム教徒になる時代がやってきます。ハラルは輸出・進出・インバウンドとさまざまな切り口があります。
イスラム教徒の方たちは糖尿病に悩んでいる方が多いので、和食を含めた健康的なハラルフードを提供し、糖尿病を改善をして差し上げることも日本の役割かもしれません。日本は長寿の国として世界的に有名です。しかし健康的な日本食は食べたいが「かくし味」や「秘伝のたれ」など「何が入っているか分からないから食べられない」というムスリムが多いのです。

本当は「肉」が一番食べたいムスリムですが、日本に来ると「豚さん天国」なので面倒になってベジタリアンに変化します。私たちは普段気にしませんが、歯ブラシ・薬のカプセル・乳化剤・ゼラチンなどさまざまなものに豚由来の成分が含まれています。豚の成分が含まれていないことを情報開示するだけで、それも立派なハラル対応のひとつになります。また、ハラルとは食べ物のことだけではありません。時間を守る事、人に嘘をつかないこともハラルなので非常に倫理的なのです。


世界に求められる基準「エシカル」と「ハラル」の関係②へつづく

 

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