カテゴリー:セミナー・イベント
(2016年8月25日)
8月23日に第44回ハラルビジネス実践会を開催いたしました。
ハラルビジネス実践会は、ハラルの初歩を学んできたこの数年を軸に、一歩先に進んだハラルビジネスの実践の場として開催しております。実際に現場で活動をされている企業様からお話を聞くことで、よりビジネスの実践や交流の場としてご活用ください。
多言語サイトで集客する方法
近年盛んとなっているインターネット多言語サイトの運用は、インバウンドにおいて有効的なPRとなっています。今回は、インターネットサイト運営をされているサイトエンジン株式会社 代表取締役 毛塚智彦様にご登壇いただき、運営のノウハウやご苦労話などをお話いただきました。
サイトエンジン株式会社は「世界をつなぐ」をコンセプトに、ビジネスのグローバル化において、翻訳をはじめとした各種サービスを通じて支援するために設立されました。日本企業および海外現地企業にさまざまな分野、言語の翻訳を提供しています。現在は、日本本社の他にタイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタにオフィスを構え、外国人向けツーリスト情報サイト「JAPAN LIST」を運営されています。
情報や記事を多言語化することは、世界中の人に閲覧してもらう可能性を高めるというメリットがありますが、その多言語対応にも様々な方法がありますが、幾つかの事例をご紹介していただきました。
サイトでは、現在8言語に対応していますが、「“ネイティブの必要性”を強く感じている」という毛塚様。これは、日本人が考える日本の良いところと外国人が考える日本のよいところの認識にズレがあるということ。取り上げる視点はそれぞれ異なりますが、外国人からみた日本の印象や捉え所を把握することが大切ということです。また、ネイティブな現地の人の感覚で情報発信することで、翻訳の意味合いも変わってきます。
日本をはじめタイやインドネシアの現地オフィスでは、10ヶ国以上から集まった多様な国籍のメンバーが在籍しています。どのような雇用で、どのような作業に参加してもらうか、スタッフやライターの採用方法にも試行錯誤があったようです。どの言語を話せるか、どの程度の能力があるか、ということから、各国のインフルエンサーの発掘及び採用や応募してきた人が普段からどのようにインターネットを活用し、SNSなどで発信しているかも採用の基準にしているとのこと。
また、スタッフに限らずサイトのSEOの基本に関してもお話をしていただきました。一言で多言語サイトといっても、言語数だけ豊富に揃えるだけでは、集客にはつながりません。URLを言語ごとに変えたり、ページ内のフォントによる誤字防止や改行、複数言語の併用を控えたりなど、ポイントは細部に渡ります。
これらは、運営側の立場で採用面接や運営に携わる毛塚様ならではの内容で、参加者のみなさんもうなずいたり、盛んにメモを取ったりと、有意義な情報を得ることができたでしょう。
ぜひ、ホームページやサイトをご参考になさってみてください。
【サイトエンジン株式会社HP】
http://www.siteengine.co.jp/
【JAPAN LIST サイト】
http://japantourlist.com/ja/
協会からご報告
当協会代表の佐久間が、香港と韓国のHALAL FOOD EXPOの視察に行ってまいりました。日本同様にムスリム国ではない国での、ハラル事情について報告させていただきました。
自国でハラル商品の普及拡大というよりは、ムスリム国への輸出及び輸入対応が多くみられました。また、商品にはハラル認証マークだけではなく、ISOやHACCPを取得し、併用採用している商品が多く、ハラル認証商品は流通していないようにもみられました。
会場の様子や街中のムスリムレストランや食材店などもまわり、画像を交えて報告させていただきました。今後も引き続き、各国のFOOD EXPOの参加や視察をしてまいります。
セミナー終了時には、登壇者様や参加者同士の名刺交換も盛んに行われ、情報収集の場としても活用されております。専門分野もそれぞれ違う企業が集まることで、情報の交換の幅も広がっていくことでしょう。
次回のハラルセミナー&報告会は、2016年9月20日(火)19時~
ご興味のある企業様、ご参加希望の方は、お早めに申し込みください。
http://www.halal.or.jp/service/seminar/