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第39回ハラルセミナー&報告会

2016年3月15日、第39回ハラルセミナー&報告会を開催いたしました。

今回はお二人の方にご登壇いただき、健康食品からみたハラル、物流保管からみたハラル、に関してお話を伺うことができました。このハラルセミナー&報告会では、毎回様々な角度からハラルがどのように携わっているかを企業や団体の方から拝聴できる貴重な会となっています。



健康食品の最新市場動向とハラルの取り組みの現状


P1010944今回、ご登壇いただいたのは、UBMメディア株式会社の長谷川光司様です。同社は、健康食品、健康関連情報の健康産業として「健康産業新聞」の発刊を行い、長谷川様は編集次長として携わっていらっしゃいます。

現在の健康食品市場動向としては、2014年に1兆1870億円(健康産業新聞調べ)と2年前までは右肩上がりでしたが、以後は横ばいとなっています。2015年4月に「機能性表示制度」がスタートしました。消費者の約6割が機能性表示を要望しているアンケート結果があり、「機能性食品は『情報提供食品』といえる役割をもっている」と長谷川様はおっしゃいます。現在、約250品の機能性表示食品があり、その中でもサプリ関連の商品が全体の約50%を占めるそうです。画像でサプリや食品がどのような表示の仕方をしているか解説していただきました。

現在、日本でハラル認証を受けている商品は、それぞれの団体が個々の規定によって、認証を受けている商品です。日本はマレーシアのように国がハラル認証に手を挙げていることがないため、商品を手にする側は混乱が生じていることも事実です。さらに長谷川様は、「ブームとして捉えてはいけないが、昨年からややハラルに対しての勢いがなくなってきていると感じる」とも。ハラル商品は、商品そのものだけではなく、認証を受けた工場が整っていないことが現状にあります。委託して製造を行う環境も少ないことが、国産のハラル認証商品が少ないことも原因のひとつかもしれません。さらにハラル認証商品の動向として、アウトバウンドとして世界に向けて商品を発信していくのではなく、観光客誘致に積極的な昨今、インバウンド向けに対応したハラル認定食品が多くなったとのことです。

健康産業新聞は、一般的にはあまり目にする機会がないかもしれませんが、常に健康食品の動向に目を向けている長谷川様のお話は、とても興味深いものでした。
【UBMメディア株式会社(健康メディア.com HP)】http://www.kenko-media.com/



物流面でのハラル対応~国内保管・配送の視点から~

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続いてご登壇いただいたのは、鈴江コーポレーション株式会社 物流事業本部 清水真由美様です。同社は物流事業、湾岸運送事業、不動産事業を主に行っている会社です。

2020年の東京オリンピックのタイミングに向けて、お台場にある運送倉庫に対してハラル認証を取得されました。きっかけは、2013年にマレーシアのジャキムによるハラル認証の話題を目にしてからです。ハラルとは何か?の初歩的な勉強から始められたのです。しかし、清水様は勉強すればするほど、認証団体によって認証に対しての基準や認識が違うことに戸惑いを感じられたそうです。当協会のセミナーにも参加していただき、疑問を少しずつ解消していき、さらにハラル認証取得の実現へと踏み出されました。

色々と悩んだ結果アジアハラール協会の元、ハラル認証を取得。その道のりは、比較的スムーズに行われたようです。元々ISOを取得済みの環境でしたので、洗浄用の機材の準備し、従業員の教育が主な作業となりました。保管倉庫が認証可能かどうかの検証に始まり、取り扱い商品の確認、倉庫内経路の実地確認に至るまで、1年半をかけて認証を取得されました。

「当初の予定では認証を受けた倉庫は、あくまでの“商品の保管”のみを考えていた」という清水様。しかし、実際に勉強し、様々な意見を聴取してみれば、“物流事態をどうするか”が課題に挙がったそうです。2015年に“かご台車”をハラル専用として検討し始め、外面を覆う幕や積載に関する作業を構築し、カスタマイズしたサービス展開を今年から開始しました。ハラル専用倉庫として運営は始まったばかりなので、現在は物流の保管を一番に考え、可能なことからハラル商品の維持に努めているとのことです。

とても優しい口調で解説する清水様。「非イスラム国である日本では対応が難しいのが現実」とおっしゃりながらも、今後の展開をとても楽しみにしているようにも感じました。
【鈴江コーポレーション株式会社】 http://www.suzue.co.jp/



P1010948当協会から前回同様、3月29日から31日の日程で募集を行った、マレーシアで行われる世界最大規模のハラル製品見本市・MIHASツアーについて解説させていただきました。現在、参加募集は締め切りましたが、今後、現地ツアー報告の機会を設ける予定です。また、マレーシアでの事業展開を検討されている企業様に関しても進出のアドバイスとしてご説明をさせていただきました。
【前回のハラルセミナー&報告会を参照】http://www.halal.or.jp/halalnews/event_report/2141/



講演終了後も、質問や名刺交換が盛んに行われました。専門分野もそれぞれ違う企業が集まることで、情報の交換の幅も広がっています。
次回のハラルセミナー&報告会は、2016年4月15日(金)19時~
ご興味のある企業様、ご参加希望の方は、お早めに申し込みください。
http://www.halal.or.jp/service/seminar/



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