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第33回ハラルセミナー&報告会を開催しました

2015年9月17日(木)、『第33回ハラルセミナー&報告会』を開催いたしました。

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アウトバウンドには欠かせない、各国への貿易ルートや現地での取り組みをご紹介する貿易実務セミナーシリーズ。今回は、ASEANのTV通販事情を専門企業様にお話をうかがいました。



実務貿易セミナー

12038516_865115316868977_6856807779300612310_n『TV通販黎明期を迎えたマレーシアの今』
ご登壇いただいたのは、株式会社トライステージ 海外事業推進部でマレーシア及びシンガポールでのTV通販事業の責任者である浮ヶ谷 祥様です。株式会社トライステージ(以下、トライステージ)は、国内ではTVCMやTVインフォマーシャルの制作からTV放送枠の調達、コールセンターのマネジメント、CRMサービスの提供等、通販企業に対して、TVを中心としたダイレクトマーケティングに関する総合支援サービスを提供されており、2012年からはベトナムを皮切りに、海外でもTV通販事業を立ち上げ、Made in Japanの商品を実際に販売されています。


日本で人気のあるテレビショッピングですが、ASEANの市場はどのようになっているのでしょうか。浮ヶ谷様の話では、日本におけるTV通販市場の伸び率は鈍化している一方、ASEAN諸国での成長率は著しいとのこと。特にASEAN諸国の中でも一人当たりのGDP(国内総生産)でみるとマレーシアの市場に大きなチャンスがあるようです。日本とASEAN諸国における数値グラフを用いて解説していただきました。ASEANの中ではテレビショッピング市場で群を抜く規模のタイでも、一人当たりのGDPはまだ5,000(US$)を超える程度、バンコクでやっと10,000(US$)に到達します。それに対しマレーシアでは、一人当たりのGDPは10,000(US$)を超え、更に首都クアラルンプールにおいてはなんと20,000(US$)を超えています。購買力の面でタイを大きく上回るマレーシアにて、今、テレビショッピングの市場が急激に伸びているようです。


また2014年には、通販大国韓国から大手通販企業がマレーシアに進出し、現地の衛星放送最大手と合弁で通販事業会社を立ち上げ、24時間型のテレビショッピングチャンネルを開設し、豊富な商品力とノウハウにより、立ち上げ初年度で約4億円以上ものセールスを記録し、今後の推移も注目されています。現在、マレーシアには通販事業プレイヤーは3社のみ存在。その中の一企業とトライステージは業務提携をしています。また同じTV通販と言っても、韓国企業のようにテレビ局と組んで24時間型のTVショッピングチャンネルを運営するビジネスモデルとトライステージのように、商品ごとにインフォマーシャルを制作し、ターゲットに合わせてTV局から放送枠を購入しオンエアするビジネスモデルがあるようです。
では、なぜトライステージは、マレーシアに進出したのでしょう。浮ヶ谷様は「マレーシアは、タイやベトナムのように100以上のチャンネルから好きな番組を視聴するCS・ケーブルが中心のTVメディア環境とは異なり、日本同様に地上波の視聴シェアが高く、まだ競合も入って来ていないブルーオーシャン市場(競争のない未開拓市場)である。」と、おっしゃいます。日本とTVメディア環境が似ているマレーシアでは、地上波のチャンネル数は日本同様6チャンネルです。それだけメディアパワーが強いことになります。2014年に本格的に30分の通販番組を制作し、テレビ局の放送枠を購入し、オンエアをスタートし、Made in Japanの雑貨商品を販売したところ、メディア費の1.5倍~2倍程度のセールスを記録し、課題はありながらもまずまずのスタートだったようです。


実際にテレビ通販を行い、現地の人たちの反応はどのようなものだったのでしょうか。TV通販黎明期のマレーシアにおいては、注文する前に現物商品をみたいという声がまだまだ多いようで、商品を事前にみることが出来ないためにキャンセルにつながるケースも多いようです。そこで浮ヶ谷様は業務提携先のパートナーと連携し、商品を実店舗でも販売し、コールセンターで現物商品をみたいという問い合わせ客を実店舗へ誘導し、販売につなげる施策を打ち、セールスを改善されたようです

「現地のパートナー企業と提携し、マレーシアやシンガポールを始め、ASEANを面で捉えてTV通販事業を展開している弊社が、日系企業様のASEAN諸国進出のサポートもさせていただきます」。と、浮ケ谷様。様々なデータや商品戦略をお話いただき、今後アウトバウンドとして海外進出を計画している企業様にも新規市場の開拓として参考になったかと思います。

【株式会社トライステージ】http://www.tri-stage.jp/




ハラル認証取得シリーズ

12019903_865115286868980_7238975894395578537_n今回、ご登壇いただいたのは、オリザ油化株式会社 東京営業所所長 川尻 真己様です。オリザ油化株式会社は、米糠及び米胚芽から採れる国産植物油の製造販売をされています。米油は家庭での需要は少ないのですが、加工食品のポテトチップスや学校給食などでも採用されています。米油を製造する過程で出てくるギャバなどの良質成分の製造も行い、これらは健康食品や化粧品などの原料として使用されています。

2013年に日本ムスリム協会にてハラル認証を取得されました。米油をはじめ、セラミドなどの植物成分にもハラル認証を取得され、現在までに33製品が揃っています。定期的に、日本ムスリム協会での講習会に参加し、イスラムとはなにか、といった認識を社内で共有すべく学ばれました。

ハラル認証商品に関しては、認証を受けたというだけではなく、情報発信も大切です。今年は国内だけではなく、台湾・ブラジル・タイなどの国外の展示会に出展し、海外向けにも対応できるようアピールを継続しているとのこと。植物由来の商品は、ハラルの概念では取得しやすいものです。しかし、加工過程で加えられる添加物に関しては、その成分を卸す企業との協力、すなわちハラル認証が必要となってきます。ハラル認証まで着手ことを渋られる企業もありましたが、昨年から徐々にハラルのことを理解し、取得及び希望する周りの企業も増えてきました。


国内では需要のある化粧品や健康食品ですが、ハラル認証商品としては、認知が低いこともありますので、展開に難しさも感じておられます。逆に海外では動きが早く、台湾ではハラル認証取得工場も増えています。「課題も多いですが、海外での問い合わせや展示会での手応えも感じており、新たなビジネスチャンスとも考えています」と、川尻様。今後も更なる可能性に向かって熱く語っていただきました。
【オリザ油化株式会社】https://www.oryza.co.jp/

講演終了後も、質問や名刺交換が盛んに行われました。専門分野もそれぞれ違う企業が集まることで、情報の交換の幅も広がっています。






次回のハラルセミナー&報告会は、2015年10月20日(火)19時~
ご興味のある企業様、ご参加希望の方は、お早めに申し込みください。
http://www.halal.or.jp/event/ex/

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