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第30回ハラルセミナー&報告会を開催しました

2015年6月24日(火)、『第30回ハラルセミナー&報告会』を開催いたしました。

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現在、日本では数多くのムスリムの方たちが、留学生として在日されたり、国内企業で雇用されたりしています。実際にムスリムの方を受け入れることで、学校や企業は食堂にハラル対応の食事を用意するなど、ハラルが身近に受け入れられています。インバウンドは明るくなっているのではないでしょうか。しかし、ポテンシャルのある輸出や進出に関しては、成功例といえる事例がまだまだ数少ないのが現実です。企業もどのようにハラルと向き合っていけば良いのか、戸惑う企業も多くあります。

ハラルに目を向ける中で、アセアンはもちろん、現在では中東、北アフリカエリアにも目を向けなければなりません。そこで今回は、中東に輸出、進出、インバウンド対応に適したお話を聞くことができました。
さらに、シリーズでお送りしています『ハラル認証取得企業シリーズ』では、国民食であるラーメンのスープでハラル認証を取得した企業様にお話をうかがいました。



アラブ語圏市場の可能性とドバイ旅行博最新レポート


今回のメインセミナーにご登壇いただいたのは、株式会社アジアビジネスソリューションズ 代表取締役 酒井 文博様です。
酒井様は現在、「HABIBI JAPAN(ハビービジャパン)」というサイトを運営されています。HABIBI JAPANとは、『MENA24か国5億4千万人の人々とリアルな“日本”を結びつけるWEBサイト』です。MENA(ミーナ)は、“Meddle East North Aflica”の略で、アラブ首長国連邦をはじめとする周辺各国を示しています。国内初のMENA市場をターゲットに日本企業や地域、食、旅、文化など、あらゆるジャンルを幅広く紹介し「商流」を生み出すことを目的としています。

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酒井様の仕事のパートナーは、各界著名人や行政など多岐にわたります。ビジネスマッチングツアーを開催するなど、日本とサウジアラビアの架け橋となっているのです。しかし、ツアーを行っても、その後の結びつきが日本人は苦手なところ。言葉の壁やどのように相手国と向き合っていけば良いか分からず、チャンスを逃してしまう企業をみて「どうにかしないと」とお考えになったそうです。

サイト自体のオープンは、6月と最近ではありますが、実務経験も豊富なだけに、すでに具体的な事案が進んでいるとのこと。中東には、すでにヨーロッパ企業が沢山進出し、情報や物資の流通も盛んです。日本はというと、まだまだ未開拓分野も多く、「中東の方たちのアイデアを待つのではなく、相手が想像し言えないモノをプレゼンすることが大切」と酒井様はおっしゃいます。

MENA諸国の現状を知るために、図や画像で人口比率や国の基本情報を解説していただき、実務事案として、来日されたアラブの王室の方々とのエピソードを語っていただきました。日本人の常識からは想像もつかないような金銭感覚で、度胆を抜かされるものでした。高級車や高級レストランの貸し切り手配や海外を股にかけた観光ツアーなど、数百万円や時には億という巨額な数字が飛び交う度に、参加者からは驚きと笑いが絶えませんでした。

今年の5月にドバイで開催された「Arabian Travel Market」では、世界66か国の旅行会社やホテル、行政関係者が出展する中、日本からの参加は京都の共同団体1社のみが出展しました。アニメや着物など、京都及び日本ならではの文化コンテンツに注目が集まったそうです。中東旅行者が海外旅行で使う金額は、旅費を含まず1か国平均80万円。人口が少ないながらも消費金額の高さがうかがえます。ツアーパックを利用せず、旅券とホテルの手配を基本とした滞在中は自由なプランで行動することが多いそうです。家族で訪れることから観光にテーマパークを組み込むこともあるとのこと。

以上のようなことをHABIBI JAPANのサイトでは、「ビジネスマッチング」、「オンラインショッピング」、「ジャパンツアーサイト」の3本柱を中心に展開し、それぞれに則した情報や提案をされています。さらに、フェイスブックでは、毎日MENA諸国の情報を日本語で掲載したり、日本のニュースを英語で発信したりするなど、日本人でも身近に情報が得られます。「今後のビジネスチャンスとして、ぜひサイトをご覧いただき、MENA諸国への進出やインバウンド対策にもお役立てください」と酒井様。とても刺激的なお話を伺うことができました。

【HABIBI JAPANサイト】http://www.habibijapan.com/





ハラル認証取得シリーズ


株式会社味食研 代表取締役 社長 木葉裕章様にご登壇いただきました。1965年創業で麺類スープやタレ類の製造を行っています。15年前からノンアルコール及びノンポークのラーメンスープ製造に着手しており、機内食の製造を扱う企業からのオファーにより、“ハラル”の存在を知ったとのこと。新工場建築と共に2年前から本格的にハラル対応に取り組みはじめ、昨年7月に当協会のビジネス講座を受講。マレーシアハラルコーポレーション様とのご縁で、ハラル認証取得となりました。苦労した事として酒井様は「機械などのハード面よりも食材の調達に苦労しました。使用原材料の詳細にいたるまでの成分開示により、分解調査が大変だった」と語ってくださいました。

ハラル製品に関わる心得として「日本人が食べているものをハラルとして作ろう。ムスリムの方の味覚にも美味しいと感じてもらおう」という思いがありました。観光客の方々が、国に帰った時に、こんな美味しい料理に巡り合ったと話せるような、美味しいハラル製品を製造することが目標とされています。

今後は、さらにすき焼き用(割り下)のタレやうどん、そばのスープ類の製品の販売を予定しているそうです。また、取扱企業としては、大学や病院などに業務用製品の展開も考えていらっしゃいます。

【株式会社 味食研HP】http://www.miken.co.jp/index.html

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[当協会佐久間と株式会社味食研 代表取締役 社長 木葉裕章様]





講演終了後も、名刺交換が盛んに行われました。専門分野もそれぞれ違う企業が集まることで、情報の交換の幅も広がっています。

次回のハラルセミナー&報告会は、2015年7月24日(金)19時~
三井住友海上火災保険株式会社 貿易の基礎とリスクマネジメントです。
ご興味のある企業様、ご参加希望の方は、お早めに申し込みください。
http://www.halal.or.jp/event/ex/

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